防已黄耆湯 (ぼういおうぎとう・ボウイオウギトウ)

 日本の防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)の配合薬物は、防已(ぼうい)に温性のオオツズラフジにあてているため、方剤全体が温補に偏ってしまっている。このオオツズラフジは、中国では清風藤(せいふうとう)と呼び、寒性の漢防已とは別物である。
 このため、本方剤を変形性膝関節炎には、昔ほど有効ではなくなったようだ。
数十年前までは、患部の冷えを訴える人が多かったので、変形性膝関節炎などに優れた効果を発揮していたものだが、近年、患部に熱感を感じる人が断然多くなっているために、本方単独では無効なことが多い。
 従って、本方剤に地竜や石膏を加えるなど、寒熱に配慮した工夫が不可欠となる。


防已黄耆湯



 このように、日本の防已黄耆湯は、中国における防已黄耆湯とは異なることを認識しておく必要がある。
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by m-kanpo | 2006-06-02 14:05 | 漢方処方
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